3Dサラウンドという技術があります。私は音響に詳しいわけではないのであまり正確な情報を書くことはできないのですが、普通のステレオだと右と左という、大まかに前方の二方向に音が分かれるだけの所が、横や後ろからも音が出ているかのように聞こえる仕組みのことを指すようです。

 

「前方だけ(2D)」

 

ではなく、

 

「周り(3D)を囲う(サラウンド)」

 

ように色々な方向から音が出ているように感じて、臨場感が増す技術ということですね。

スピーカーだと、スピーカーの位置と聞く人の位置関係によって聞こえ方が変わってきてしまうので違和感なく音を出すのが難しくて、イヤホンやヘッドホンの方が上手く表現ができるようです。

スピーカーの場合、チャンネル数が設置するスピーカーの数を表していて、

2ch:2個→一番基本的な、昔からあったやつ

2.1ch:2chにサブウーファーという低音用のスピーカーを追加※
※詳しい方だと位置には色々とこだわりがあるようですが、2chの2つのスピーカーの間のどこかに設置するのがよいようです。

3.1ch:2.1chに追加でもう1個。この追加分はセンターに配置

5.1ch:3.1chにさらに追加で2個。この追加分は後方の左右に配置

7.1ch:5.1chにさらに追加で2個。左右にも設置

こんな感じで、聞く人の周りを囲むスピーカーの数が増えていきます。これなら当然立体的に音が聞こえてきますが、そんなにスピーカーをたくさん設置するのは難しい場合もありますよね。そこで、バーチャルサラウンドといって、2ch~3.1chの前方スピーカーだけでも横や後ろの音を再現するような技術があります。

 

最近ヤマハからDTS Virtual:Xに対応したサウンドバーなるものが発売されるというのが話題になっていて「何だこれは?」と思っていたのですが、こちらはテレビの手前に設置することで、画面から音が出ているように感じるスピーカーで、バーチャルサラウンドに対応しています。しかも、DTS Virtual:Xというのが高さ方向の違いも再現できる技術だということで、これに対応したサウンドバーはこのヤマハのものが世界初なのだそうです。

YAS-107
YAS-207

という2つが、2017年7月下旬に発売予定となっています。映画を観る場合など、テレビのスピーカーそのままとはかなり違った聞こえ方をすると思うので、非常に気になる製品です。