アラウとの対話というタイトルの本があります。クラシック音楽に詳しい方はご存知かもしれませんが、私は知らなかったのですが、アラウというのはチリ生まれの天才ピアニストです。

著者であるホロヴィッツという方がインタビューした内容を、基本的にはそのまま纏めた内容になっています。ホロヴィッツというと著名なピアニストがいますが、本の著者は別人です。しかし、どんな経歴の方かはよく分かりませんが音楽への造詣は非常に深いことが、インタビューの質問内容を見ていて分かります。

 

音楽の超玄人が、第一線で活躍する大音楽家に聞いた内容ということで、非常に興味深い内容になっています。

 

私を含めてピアノを趣味で弾かれる方は多いと思うのですが、楽譜が何を意味しているかというのは中々分かるものではないと思うんですよね。

でも、プロが弾くと、何か意味があるように、音楽が生きているように聞こえる。私が弾いても同じ曲とは思えないほどつまらない演奏になってしまう。そんなことがよくあります。

 

そうなると、プロの方は何を考えて曲を理解しているのかはとても気になります。この本は、丁寧なインタビューによって、具体的な曲の実例を用いて解釈について語っている部分があります。

楽譜を見てそこまで具体的に作曲家の意図を想像できるものなのかと感心してしまいました。

 

曲作りの話は別として、音楽家という一般とはかけ離れた感じのする人が、どんな生活を送っているのか。普段は何を考えているのか。そんな例を知れることも、知的好奇心を満たしてくれます。

音楽に興味のない方が読んで面白いかどうかは大いに疑問ですが、クラシックのコンサートに行くのが好きな方や、ご自身が楽器をやられているような方なら、興味深く感じる方が多いのではないかと思います。

ちなみに、日本語版は絶版で値段がかなり高くなっていますが、英語版のArrau on music and performanceなら普通の値段で購入が可能です。

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